女子スポーツ双六(1925)
大正から昭和初期は「モダン」が流行し、都市の大衆文化が花開いた時代です。女性の社会進出が進み、電話交換手、バスの車掌、ウェイトレスなどが職業婦人と呼ばれるようになりました。
「少女スポーツ双六」は『主婦之友』大正14年1月号の付録です。『主婦之友』は洗練されたモダン・ガールが登場し、流行の最先端を紹介するファッション情報誌でもありました。襟付きの白い半袖シャツにタータンチェックのテニスウェア、帽子にジャケット・スカートのゴルフウェアは最先端のファッションです。
スポーツは明治時代には「女性にはふさわしくない」とされていましたが、少しずつ女性がスポーツすることへの理解が広まり、大正時代末には高等女学校の生徒たちがテニス、水泳、陸上競技、野球、バレーボール、バスケットボールなどをおこなうようになり、スポーツ少女が憧れの的になります。
スタートの「振り出し」は、白い帽子に紺のセーターと白地に赤のVネックセーター姿での入場シーンです。テニス、水泳、ヴァレーボール、バスケットボール、ベースボール、ゴルフ、ランニングなどのマス目を経て、銀の優勝カップでゴール「上り」です。ゴール直前には「結婚」のマスがあります。6の目が出れば「新世帯が忙しくて、スポーツなんかしていられないからゲームから脱退」、1の目が出れば「トロフィーをたくさん携帯してのお嫁入り」。
当時、女性の初婚年齢は平均23歳。女性は結婚によって、スポーツが出来なくなってしまう時代でした。
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