体力章検定 徽章
1939(昭和16)年に国民の体力向上を図るため、かぞえ年15~25歳の男子を対象として「体力章検定」が課されました。「走」100m、2000m、「跳」走り幅跳び、「投」手榴弾投げ、「運搬」運搬50m、「懸垂」の能力が計測され、全種目で基準に合格すると初級、中級、上級、それぞれの徽章(バッジ)が授与されました。
当初の合格率は2割程度、上級合格者は1パーセントにも達しませんでした。
このほか特殊検定種目として、水泳(200m完泳、7分間泳、50m1分25秒以内)、強歩(20キロ4時間以内)、武道検定なども実施されました。(『<体育とスポーツ>の世界史』)
体力検定章
上段左より、初級、中級、上級
中段左は特技検定種目章、右は不明(徽章が後に布製に変わったものか?)
下段は、体力章検定員章
体力章の構図
中央の「鏡」は皇道精神を表し、四方に向かった矢型は東西南北の四神、東(青龍)、西(白虎)、南(朱雀)、北(玄武)を示しています。進行形の矢型は強さを力を示し、体力気力の表現です。矢型と鏡の色との5色は、体力検定章5種目の調和的発達を示しています。『體錬手帳』
厚生省制定体力章検定標準(満15才以上25才まで)
上級 中級 初級
「走」100m走 14秒 15秒 16秒
2000m走 7分30秒 8分 9分
「跳」走幅跳 4m80cm 4m50cm 4m
「投」手榴弾投 45m 40m 35m
「運搬」 60kg/-15秒 50kg/-15秒 40kg/-15秒(50m/60㎏)
「懸垂」 12回 9回 5回
(9.2×13cm)
「写真週報」昭和13年2月12日
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