近畿府県連合 健康週間 大阪府 徽章
(径2㎝)
健康が「個人」の問題ではなく、「家」の繁栄、そして「国家」の益へとつながるものであることが強調されています。1932(昭和7)年刊の医学雑誌の間にはさまれてありました。
前近代の健康と言えば、貝原益軒の『養生訓』が有名ですが、そこには「健康」の語はありません。「健康を保つこと」というように現代語訳されている箇所は、原文では「よくわが身をたもつべし」となっています。
明治となって、新しい時代の健康観をもっとも体系的に繰り広げたのは、啓蒙思想家の西周(にし・あまね)です。彼は、1875年(明治8)年に『明六雑誌』に寄稿した論文のなかで、「人ノ世ニ宝タル者三ツアリ」といい、「第一に健康、第二ニ知識、第三ノ富有ノ三ツノ者」と主張しています。そして、これらの「三宝」を軽視したゆえの報いの到来が、きつく警告されてます。「健康」にたいしての「疾病」、「知識」にたいしての「愚痴」、「富有」にたいしての「貧乏」が、それぞれ「禍鬼」(かき)と罵られています。人間としては本来同等でも、この三宝の多寡・有無によって、おのずから価値に差が出るとしています(鹿野政直『健康観にみる近代』朝日選書,2001)。
« 京都市健康優良児表彰 受賞記念文鎮(1932) | トップページ | くすり広告 脾肝薬王円・胸和散 »
「収蔵資料D 身体」カテゴリの記事
- 陸軍戸山学校編纂「体力養成十分間体操」(1917)(2019.02.23)
- 『市民体操図解』 東京市 (刊行年不詳・1920年代)(2018.02.22)
- 大日本国民教育会編 『通俗衛生図解』 (大正期)(2017.12.03)
- 『銃剣道』(昭和16年)(2017.10.23)
- 戦時中の夜間視力増強用内服薬「み号剤」(2017.06.10)
「収蔵資料C 体育・健康」カテゴリの記事
- 戦前・戦中における軍事教練用の小銃(2019.08.25)
- 陸軍戸山学校編纂「体力養成十分間体操」(1917)(2019.02.23)
- 『市民体操図解』 東京市 (刊行年不詳・1920年代)(2018.02.22)
- 大日本国民教育会編 『通俗衛生図解』 (大正期)(2017.12.03)
- くすり広告(絵はがき) サロメチール(2017.02.18)

