『市民体操図解』 東京市 (刊行年不詳・1920年代)
文部省は、1936年に体操科教材等を示した「学校体操教授要目」を改正しました。東京市では、三橋義雄(社会教育課体育係長)が中心となり、「市民体操」(1924年)、「家庭体操」(1927年)、「青年団体操」(1929年)を相次いで開発しています。
『図解』では体操の要点や姿勢の留意点等を記し、市民への普及が図られました。
最も早い時期の市民体操は、「解剖生理の立場より系統的に、組織したもので、頗る容易 に何等の器具をも用ゐないで実行し得るもの」で、老若男女に関わらず、誰でもできる、場所を問わず、どこでもできる、忙しい都市生活の中、短時間でできる、という三つの特徴を備えたものでした。
朝起床後行うことで、愉快な気持ちで仕事に取り掛かることができ、昼の仕事 の合間に団体で実施すると、心機一転し、愉快な気分で能率を増進でき、夜就寝前に行うと、一日の疲労を回復し、安眠を得ることができると日々の実行を勧めています。
*引用文献:関直規(2016)1920~30年代の市民体育の形成過程と体育指導者の特質―東京市の「夜間体育実行会」に焦点を当てて―、東洋大学大学院紀要53
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