当世少女すご六(1917)
婚礼需要によって発展した百貨店 〔大正期〕
大正時代,消費市場が飛躍的に拡大し、百貨店は都市部だけでなく地方都市でも設立されるようになりました。
婚礼は,百貨店にとってターゲットを広げる貴重な機会。婚礼支度という大きな需要に的確に応えた百貨店は、売上高を増加させていきました。
双六には、婚礼に至るまでの少女のライフステージが描かれており、その時々における百貨店とのかかわりというマーケティング戦略を読み取ることができます。
振出しは「家庭」から始まって、「幼稚園」から学校に入学・卒業、そしてあこがれの職業「事務員」「婦人記者」と人生のステージを歩んでいきます。
当時の女性観が伺えるのが「看護」、また、女性としてのたしなみごとを身に着けるための「行儀見習い」などが見えます。
「誘惑」では、何やら手を引かれています。その先には「新しい女」があります。「新しい女」とは、当時の辞書には「古来の因襲を脱して婦人の地位を時代的に、思想的に、自覚して活動する婦女子。又は新奇を追い、女としてある間敷き行為をする女。出過ぎた女。モダンガール」と書かれています。
女性たち、とりわけ「新しい女」たちにとっては、必ずしも穏やかで生き易い時代ではなかったはずです。
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